黒い世界にどっぷりと沈み込んだ私は……リュウジの手を借りて、ホームページを作ってみた。



【あやの部屋】



それは……



今の自分とはまるで正反対で。



癒し系の緑色に包まれたページ。特にこれと言って書く事も無いのだけれど、日々の日記や自分の事を紹介している。



開設した理由は私が最後に、ここで生きていたという証……それだけ。



4月も終わりに近付き、リュウジとは相変わらずだらだらと毎日話していて……ただその日を待つばかり。



あれから少しだけ変わった事と言えば、リュウジが……。



「あやは死にたい仲間だね」



そう言っていたのに



「あやを救いたいんだ」



なんて事を言い出したぐらい。



ね、素直にその言葉に頷けば……私はあんな風に傷つかなかった?



そんな言葉を吐きながらも、見知らぬ誰かともまだ連絡を取り合うリュウジの手を取るなんて……不可能だよ。