それから2日間。 休みを貰ったぎりぎりまでを、一緒に過ごして。 知らない街、知らない世界。 リュウジが連れて行ってくれた彼が通う大学のキャンパスや、昔バイトしていたというお店……そして、夜には一緒に眠りにつく。 愛とか恋とか、そこにそんな甘い言葉は無い。 ただ……最後に遊びに来て、それなりに楽しくて、それで良かったんだって……私は思ってた。 なのに。 お別れの日。 それは、私が車に乗り込む瞬間だった。