私の左腕には、バンドエイドが貼ってある。



売り物である自分の体を自傷癖のある仲間のように傷つける事は出来ないから……せめてお店にバレないようにと針で刺し尽くした無数の傷。



そこから流れる赤い血を綺麗とさえ感じてしまう私を、リュウジは一体どう思うだろうか?



こんな私を……可哀相だと言うんだろうか。



今更女の子ぶる必要もないはずなのに……前の日に美容院へ行き、きちんとメイクをしている私が可笑しい。




画面に映し出される「好き」「惚れそう」「大切」そんな嬉しかった言葉を胸に……。



ただ……彼の元へと向かう。