病んだ頭で必死に考えた事。
毎日箱の中で情報を集めて。
死ぬのは簡単じゃないんだって。
だけどたくさんの方法があるんだって。
私にも……出来るんだって。
それを教えてくれたのは
【自殺系サイト】
そう……呼ばれている場所。
悪趣味に、真っ黒に塗られたそのページに、私は確かに光を見たような気がした。
じたばたともがく事を止め、自分の体を一番傷つけ痛めつける仕事につき、もう……全てを捨ててしまおうと「死」に魅了されたその瞬間。
ようやく……足が地に着いた気がした。
長かった……あの日から転落し続けていた自分。
どのくらい堕ちたのかも分からない。
周りを見渡しても、空を見上げても何も見えないぐらい真っ暗だけど……ここは崖の底。
誰にも気付かれないまま、私はこの底辺で消えてゆく。