気が付くとそこにいたのは、さっきのユウのお客さん。 「何が最低?意味わかってんの?」 「私はさ、店にいた自分の旦那に呼ばれた訳」 「なのにこれは何?こっちが聞きたいよ」 一気にまくし立てた私にその子は急に表情を変え 「そんな事情って知らなかったから……ゴメン」 と謝って走り去る。 「早く行ってあげれば?」 冷たい私にユウも諦めたのか、彼女を追って走り出した。 そんな私に届いたメール。 【落ちなかったね?ユウなら落ちるのかと思って賭けてたんだけど】