そんな私の目が決定的に覚めたのは、ある日アツシからチェックに呼ばれた日の事だった。 「久しぶりにチェックで逢わない?」 二人が出会った場所。久しぶりに川口にも逢いたいし、もちろん行きたい。 この街が私を育ててくれた。 汚い部分はたくさんあるけれど、それを含めて愛しい繁華街。 懐かしいそこに足を踏み入れた私は、まさか後悔する事になるなんて知らずに……。 久しぶりの再会に胸をときめかせながら、4階へと続く懐かしい階段を昇った。 「こんばんは!」