もし、アツシが謝ってくれるのなら……もう一度やりなおそう。



別に、嘘で固めなくたって



カッコ悪くたって



いいんだよ。



「カッコ悪くてもいい」



そう思ったのは……私の一方的な考えだって思い知る訳で……。



ワンルームの真ん中に置かれたテーブルで、アツシと対峙した私が



「本当の事を言って欲しいの」



これまで調べ上げた過去。彼の知り合いの証言。その証拠を並べると急に顔を赤くして……。



-ダンッ-



激しい衝撃と共に、私の体は布団へと叩き付けられていた。