帰り道。
何から聞いていいのか分からない私は、ぽつりぽつりと話し出す。
アツシの顔を見たくなくて、車外の風景をぼんやりと見つめながら
「お母さん、喜んでくれてるんじゃなかったんだね?」
「俺も……驚いた」
「お父さん……いたんだ」
「俺も知らなかった」
被害者ぶるように、全部を知らなかったで通そうとするアツシ。
ね、それは無理だよ。
「そんな訳ないよね?だって!」
声を荒げようとしたその時。
「知らねぇって言ってるだろ?俺を疑うわけ?」
大きな大きな声と共に、私を睨みつけるアツシ。
誰?
こんな怖い人……私、知らない。



