カメラマンさんや、ライターさん、たくさんの人に囲まれてシャッターを切られる度、少しでも綺麗に映ろうと息を吸い、コンプレックスな部分を手で隠し、身をよじる自分が嫌ではない。



周りが言ってくれる、これはただの娯楽じゃない。芸術作品だから……そんな励ましの言葉があったからかもしれないけれど。



「お疲れ様でした!!」



長時間にわたる撮影を終えた時に感じた達成感。



湧きあがる知らない感情に動かされ、そんな私に更に舞い込む話。



それは、自ら望めば光。



物事は、取り様によって変化する。



例えば……ソレイユ時代、自分のネイルサロンを持つ事を目標に頑張っていた人がいた。



その人にとっては風俗業だってただの通過点であり、希望を持てる場所。



私も……全てを光に変えられるかもしれない。



西山さんが笑顔で私に告げた言葉。



それは……。



「あやちゃんさ、AVやってみない?」