一人になった私は再び、とある風俗店の門を叩く。



もう……面接に緊張感すら無い。



普通のマンションの一室。そこは一部屋をお客さんの受付として、一部屋を女の子の待機場所として使用しているSMクラブである。



別に、自分を痛めつけられるんだったら何でも良かった。



まだ無知な18歳の私は、他に自分を壊す方法を知らないまま……また、何度でもこの世界に舞い戻る。


体を汚すことが楽になれる一番の方法だって信じてた。



学歴も無い。



職歴も無い。



夢も無ければ、恋人もいない。



隣接する専用のホテルまでは徒歩3分。受付を終えたお客さんと、大きな仕事用バックを手に持ちそこへ向かいプレイをする。



それが基本的な日々の仕事。



そして。