アルコールを飲む、それを職業にしていた私はすっかり先輩達に鍛え上げられてそんな簡単に酔うような事は無かったけれど……。



「じゃあ、葵の卒業に乾杯!」



「ありがとう!!」



ぐいっと1つ目の缶を飲み干した先生の顔は、既に赤く染まっていて……少しふらふらしている様だった。



畳を揺らし、背を向けたままごそごそと押入れを漁る。



何をしてるんだろう?



何かくれるのかな?



そんな、酔った勢いで先生が私に渡したもの。



それは……水着姿の



知らない女性の写真。