それは光?



私が探していた光?




「私でいいんですか?」



その言葉に



「これからいろいろ知っていけたらいいと思ってる」



と、今度は真剣な瞳。



思わず……涙目になりそうなのをそっと堪える。



手を繋いで……先生と生徒じゃなく、彼氏と彼女になってお店を後にした私は、やっと幸せになれたんだって実感していた。



車の窓を開けると夜風が気持ちいい。



今日から、ケンの事を忘れる旅に出られるんだって思った。



先生は彼氏だから……



「今日は一緒にいてもいい?」



そんなの、当たり前だよ。