怖い……。
アキナひょっとしてケンの事?
好きになったりしないよね?
一通りの説明を終え、じゃあ休憩ね~と幸せそうにお菓子を頬張る先輩をよそに、私の心は落ち着かないまま。
「ねぇ、二人は何でフェス入ろうと思ったの??」
机に突っ伏して上目遣いに聞くアキナ表情は、私から見ても反則なぐらい可愛い。
「ん?あ……何となく?」
頭を掻く将君。ケン君は何も言わない。
そんな二人の態度がもどかしかったのか、肩にかかった髪を一度払うと一言!
「アタシ達はいろんな事やってみたいって思ってここに来たの。だからヨロシクね♪」
そう言って、それはそれは爽やかな笑顔で更に身を乗り出したんだ。



