街灯も少ないその場所へ、白い車が近寄ってきた頃には既に日が暮れかけていた。 「あやちゃん、どうしてこんな無茶したの!」 「どうしても……逢いたくて。……待てなくて」 調べてもらった場所にいる。そう告げた私にそこにいて、と迎えに来てくれたアキラさんの優しさにただ胸が熱い。 少し困った顔をしながらも、私達を乗せ車は走る。 山の……奥の、奥の方へ。 くねくねと坂を上り、覆い尽くす木々が途切れた所。 そこに広がる数件の新しそうな民家。 ここが……ケンの暮らす場所?