「今日遊びに行こうか?」 こうして月に2回ぐらいメールが来る。 コウキとは違い、外に連れ出してくれるマサトは、昼間の時間も埋めてくれる存在で……。 マサトの家の近くにあるゲーセンで遊んだり、ご飯を食べたり。 はぐれないように、手をしっかりと握ってくれる事が嬉しいような。 だけど、思い出してしまうから辛いような。 その日、マサトはその手を離さないまま、私を裏通りへと連れて行った。 「マサト?」 いつもよりも早い歩調でずんずんと歩いて行く。 ……ねぇ? ここって……ラブホ街だよね?