それから3日。
コウキから連絡が来る事はない。
部屋の天井なんてすっかり見飽きていて、ただケンを想う。
そんなコウキの代わりに、マサトは何度もメールをくれた。
「殴られちゃって……顔黄色いよ」
「見せれないぐらい?」
「少しはマシになったけど……」
気にかけてくれる優しさ、こんなに話すようになっても一度もお店に誘わない謙虚さ。
見た目だけじゃなく、中身もケンのように優しかったから……なんでも話せた。
ケン以上に愛せる訳もないのに……。
寂しがり屋の私はまた、誰かを利用しようとしていた。
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