こんな状態で仕事に行けるはずも無く、店長は私の口調から何かを察したのか冷静に許可をくれた。



風俗に堕ちた人間の中では、マトモだった方な私。



散々ホストなんかにハマるなよって言ってくれていた店長だったのに……裏切ってしまった。



ゴメンナサイ。



もう……止めます。



心の中で謝罪をする。



だけど……残りの1年と少し。



甘い蜜を吸ってしまった私は、罪悪感に後ろ髪を引かれながらも……自分の弱さに勝つことが出来ずに……。



一気に大人にならなくてはいけなくて。



本来だったら同級生は華の高校2年生なハズなのに……。



私にあるのは、あの約束だけ。



もう……何が正しいのかよく分からないよ。



ケン?



離れた今、ケンの心に私はちゃんといますか?



最後に抱きしめあった事、覚えていますか?



不安で……怖いよ。