肩に感じる何か。
暗い照明の中、自分の右肩を確認すると……そこにはコウキの手がまるで恋人を抱くように乗せられていた。
「え……?」
私の驚きをよそにコウキは何も気にしてない風で会話を続けている。
確かに、私は毎日人前で裸になり、それを触らせる事だって仕事に含まれている。
だけど……。
仕事じゃなく、ケンじゃない人に触れられた事で一気に鼓動が早くなる。
悔しいけど……あったかいんだ。
愛のない手だって、そう思うのに……その手を離して、そう言えない私。
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