その日の事は、あっという間に流れすぎて……正直記憶が薄い。 3人の知らない男の人の前で(正確には店長も入れて4人)裸になった。 そういう仕事。 未知の世界の仕事。 ケンではないその人達を、店長の言うようにケンだと思い仕事をした。 それは……最初に思ったよりも嫌悪感を伴わなくて、そんな自分を嫌いになりそうで。 そんな風にそこへ、ケンとの思い出に耽っていた私を呼ぶ声が聞こえる。 「あやちゃん!お疲れ様!!」 葵ではない。 あやちゃんと呼ばれた私は、招かれるまま店長の所へと向かって行った。