『魅憂、大鬼』 2人は顔を上げて少し充血した目で私を見る。 そんな2人の腫れた目元を触りながら微笑んだ。 『泣いたら、その後は笑うんだよ』 そう言うと、楼愛が小さく肩を震わせたのが横目に入った。 …………お母さん、お父さんの言葉。 2人は勝手に自論をつくったりして、自慢気に語るのを私と楼愛は何回も聞かされた。 でも。 そんな自論を持って胸を張れる2人を凄いと思ったのも、事実。 2人は、凄い人だったと、昔も今も、きっとこれからも。 思い続けるだろうな。