「それにしてもロンドンか… 最近行ってないから頻繁に会いに行けるかどうか、不安だな」 「ちょくちょく、帰ってくるよ」 私のその言葉に、寂しそうに笑うロバート。 年を取ったんだと分かる、半ば諦めの混じったような切なげなその表情。 「だけどさ、ロバート」 「ん?」 「…チャドにアメリカに連れてかれるよりは、 良かったでしょ?」 クリスの言葉に丸く目を見開いたロバートが、 「…確かに」 と言って感心したように笑う。 みんなで笑うと、部屋の空気は更にやわらかいものへと変わった。