夕方家に帰ると、リビングのソファにマイケルが座っていた。 背もたれに自分の体重を預けて宙を見つめている、ブルーの瞳が赤く腫れている。 あれからずっと泣いていたのだろう。 そのまぶたが痛々しい。 「ただいま」 小さく声をかけて、向かい側のソファにゆっくりと腰掛ける。 「…おかえり」 と笑うマイケルの声は、やっぱり幾分か低くなっていた。 「この声、変じゃない?」 「変じゃないよ。 …男の子みたい」 「…男だし」 そう言って笑うマイケル。 無理しているんだと、一目で分かる笑顔。