何だかんだ言って柏原くんは優しい。 いつか、そのしかめっ面を私が笑顔に 変えてあげられるかな……? ―――キーンコーンカーンコーン… 授業が終わり、陸上部の皆が グランドに集まっている。 その中に番場くんはいた。 私は運動場に下りる階段に座り、その少 し、引きずるように歩く右足を見ていた。 「やっぱり、番場くん…怪我してる。」 いつものサクサク歩く姿とは違うんだ。 でも、今から試合なんだよね!?