「心配して来た意味無かったわ。 お前は元からそういつやつだったな!!」 そう言って柏原くんはニカッと笑って 手を上げた。 「柏原くん…。」 本当はね…心を読んだから来たとか そんなんじゃなくって、来てくれた事 自体に凄く意味があると思うんだ。 「ありがと…。」 消えてしまいそうな小さな声で呟いた。 柏原くんにならきっと…伝わるよね? 私は柏原くんに小さく手を 振って部屋に戻った。 そして、私はビリビリに裂かれた クラスTシャツをじっと見つめた。