ユウヤと小話してたらココちゃんがユウヤに飛び乗った。

ギョッとしてるのも束の間のことでナル君があたしに

飛びついてきて廊下で大惨事が発生した。

「雄ちゃん!」

「おうっ、心どうかしたか?」

「ううん、雄ちゃん大好きだよ。」

首に手を回すココちゃんは大胆な小悪魔だ。

将来、きっと男を手玉に取るタイプだ!!

伊織君家、恐るべしだ。

「心、おにいのこと好きって言ってなかったか?」

「おにいも好きだよ。馨君もなー君も慶ちゃんも

京君もちー君もみんな好きなんだよ!」

で、で、出た―――!!

可愛いこと言っちゃうお年頃なのね。

「あ、ひよちゃんが一番大好きッ!」

「うおー!!あたしはココちゃんに

嫁ぎます。有り難きお言葉を頂戴出来て

光栄にございます!!」

「ひよちゃん、たまによく分かんないこと

言うけど優しくて可愛くていい匂いするの!」

「に、匂いですと!?」

香水とか付けない主義なんですが!

お洗濯の洗剤にはこだわりを持ってます。

あ、あたしは匂う女なのだろうか!?

ギョッとして匂うのヤダと思ってたら、

クスクス笑う馨君がこっそり教えてくれた。

「多分ね、雰囲気って言いたいんだと思うよ。」

か、馨君、お主って人は!!

さすが、フォロー選手権世界王者に君臨してるだけある。

※勝手な思い込みが激しいのです。

「みんな、ご飯よ!」

茉莉花さんが呼びに来てくれたのを見て、

ココちゃんが茉莉花さんに飛びついた。

やっぱり、この年頃はお母さんが一番だよね。

「と、ところで、ココちゃんっておいくつなんですか?」

先に行ったココちゃんと茉莉花さんを追うように

スタスタ廊下を歩いてる時に伊織君に質問した。

「3歳だったような?」

「分からないのか!?」

このお兄ちゃん適当すぎます!