「ヒヨリン、マジで可愛いっ!」

ナル君に言われると落ち込みそうだ。

「ズーン・・・・・」

「ヒヨリン?」

ナル君のパーフェクトスマイルを前に

ハートレベルグーンと急上昇中だ。

「日和ちゃん、・・・よろしくね。」

きっと何が何でもやってみせますよ。

「はい!こちらこそ、不束者ですがご期待に

添えるよう精進して参る所存です!!」

にっこりと微笑む純玲さんの美しさにお辞儀をした。

「おいっ、何頼まれた?」

「だから、秘密だと言ったではないか。」

ちぃ君がジッと見つめて来るから困った。

「あ、穴が開いたら修復してくれると助かるよ。」

「日和ちゃん、現実に戻ってきて。」

あたしに穴が開いたらファイリングしないでくれ!

テープで穴を塞いでくれたまえ。

ボカっと後頭部を叩かれて廊下に転がった。

「・・・・な、何をする!?」

「ほどほど飽きねぇのな。」

「あたしを誰だと思って居る!?」

「鼻高々言うセリフじゃねぇーだろ。」

慶詩の金髪野郎があたしを叩いたぞ。

「ヒヨリン、今のはマジで引いたぜ。」

ユウヤ、ごめんってばさ。

「・・・・・ふっ」

京君、貴重な笑みを頂戴出来てあたしは感激です。

多分、心の中では気付いてるはずです。

純玲さんの想いはどこかで報われるのです。

「仲良しなのね。」

子どもは親の知らないところで強くなっていくから。

少なくとも、あたしはそうだった。

毎日少しずつ親から離れて生きていくんだ。

どんなみんなでも受け止めてやりますよ。

カモンと腕をいつでも広げて待ってます。

だから、迷ったら頼れる女として支えられる

ように頼もしい女にレベルアップをしてみようと思います。


――――日和ちゃん、味方で居てあげてね。


そんな人になりたいと思えたのだから。