でも、受け止めてくれた大和さんはやっぱり優しくて

車を動かして来ますとパーティー会場を後にした。

人がまばらになってきた会場をあたしと藍ちゃんも

ゆっくり移動している間に藍ちゃんは家の人に連絡して

一緒に帰れることになった。

「それで、何?」

いきなり、本題に入ってしまうか!?

藍ちゃんが不思議そうな顔をしている。

「あ、あのさ、藍ちゃん!」

「妄想はやめてよ」

「い、今はしないよ!」

「・・・・ならいいけど」

藍ちゃんがあたしの方を見ている。

「す、好きな人居るって言ってたよね!」

「・・・・えっ?」

藍ちゃんが困惑の顔であたしを見た。

「み、見るつもりはなかったのだけど、

そ、そのさ・・・クリスマ」

「違う」

藍ちゃんがすごい嫌そうな顔をした。

あたしが話してる途中で断固拒否な顔して

何言ってるのこの子って顔をしてる。

「何と!?」

「知ってる。日和が千治と同じ学校だってこと。」

「で、ですよね!!」

千治って呼び捨てってことはやっぱり・・・・恋人!?

「住んでるところも近いの知ってる。」

「な、何故!?」

もうどうなってるんだ!

「よく相談される。あの人たち、不器用だから。」

「何だと!?」

どういうことだね!知り合いだってことは薄々気づいてた

けど、何どういうことなのだ!

恋人同士じゃないのか!?あたしの早とちりか!?

「日和がって聞いたわけじゃないけど、一緒に帰ってる

の見て相談の元凶が日和だって気付いた。」

「えっ!?あたし、問題児みたいじゃないか!

寧ろ、問題児はヤツらだと言うのに!!」

ハッと気付いて口が滑っちまったと思って藍ちゃんを見ると、

「日和の言ってること分かる。問題児は間違ってない。」

一体全体藍ちゃんは何者なの!?

最強の名は藍ちゃんにあるべきじゃないのか!!