「藍ちゃ~ん!!」

「大きな声出さないで」

藍ちゃんはやっぱりクールで可愛い女の子です。

「あ、そうだ。藍ちゃん、少し聞いていい?」

「・・・・・何?」

ちょっと、その疑いの目は何ですか!?

ずっと、藍ちゃんと一緒に居ると大和さんが

お友達出来たんですねって笑ってくれた。

「藍ちゃん、紹介するね佐伯大和さんで彼は私の秘書だ!」

「初めまして、片桐藍です。」

ぺこりと頭を下げる藍ちゃんに大和さんがにっこり微笑んだ。

「知ってますよ、片桐流のお嬢様ですよね。」

「・・・・・・片桐流って!?」

藍ちゃん、まさか片桐流ってあの華道で有名なお家柄!!

「・・・・・・言ってなかった?」

「聞いてないよ!」

「片桐って聞けば分かると思った。」

「知らないよ!今初めてそんな事実知ったよ!」

「・・・・・・・そうなの?」

キョトンとする藍ちゃんの肩を揺らす。

「でも、藍ちゃんは藍ちゃんだよ!」

「・・・・・・うん、ありがとう」

あたしを一ノ瀬だと知っても一緒に居てくれる人だから、

藍ちゃんはきっと心が強い子なんだと思う。

何も聞いてこないのは藍ちゃんなりの優しさだ。

だから、あたしも藍ちゃんの力になりたい!

「藍ちゃん、この後時間ある!?」

「何、急に?」

これはもうあたししか出来ない気がする!

だってね、藍ちゃんの気持ちを知ってるのはあたしだけだ。

どう見たって、あたししかキューピッド役は適してない。

いや、見た目的に天使はナル君だけども!!

その内、時間にもなってパーティーが終わる時間になった。

「さっきの少し聞きたいことがあるの?」

「うんっ!すごい重要且つ大事な話だ!」

「いいよ、付き合ってあげても。」

クールな藍ちゃんがちょっとデレた!

大和さんにお願いして藍ちゃんを送って貰うことにした。

少しドライブでもして帰りますかって微笑む大和さんに

感謝の意を評してハグしたら吃驚された。