何と!?はしたなかったかあたし!!

「少し遅れてきたから来た時吃驚した。」

藍ちゃんがグラスをテーブルにそっと置く。

「でも、どこかで納得してた。私、日和に

会ったのあれが初めてなんかじゃなかったから。」

藍ちゃんの言葉に耳を傾けると新事実だった。

「そ、そうなんですか!?」

「ほら、私の通ってる学校ってお金持ちが来るような

学校で成績トップ者が辞退して騒然としたことが有名になってるの。」

何だと!?確かに、辞退してやったけど有名なのか!!

「試験会場に居たでしょ?」

藍ちゃんは何時からあたしに気づいてた?

「藍ちゃん、サユには言わないで」

「言えるわけないよ。」

藍ちゃんを見ると言わないって言ってくれた。

「私も特殊だからこの世界に居る理由が、

だから日和の気持ちは少し分かる。」

「へっ!?」

「・・・友達なんでしょ?」

友達だと思ってるのはあたしだけだと思った。

「うむっ!」

「私もそう思ってる・・から気付いてくれるの・・日和だけだったから。」

節目がちの藍ちゃんを見ると守ってあげたくなった。

あたしもこの場所が居づらいなってことを藍ちゃんも

同じように思ってるならいつか藍ちゃんの役にも立てる

ようになりたいって強く思う。

「あたしも藍ちゃんと一緒です。今はそれしか言えないけど、

藍ちゃんは大好きだからこういうの関係なしに友達だと思ってるから

藍ちゃんの気持ちにだって気付けるのです!」

「・・・・一緒に居ていい?」

「も、もちろん、実は私め本日よりお嬢様となったわけで

あまり社交界の知識が乏しいのですが!!」

「その内教えてあげるよ・・・日和よりは長いと思うから。」

「し、師範っ!!」

「それ、やめて・・・・」

「よっ、先生!」

「口聞かないよ・・・・・」

何となく、初めて会った時から藍ちゃんに何とかして

あげたいって気持ちはあたしと藍ちゃんが少し被った

からなのかもしれない。

気になったのは藍ちゃんが本当はこの世界で一人ぼっち

だと思ったからでほっとけなかったからだって今なら思う。