それから、クリスマス会も行われあっという間に
年越しそばを食べながら永瀬家にほぼ居候のように
入り浸って兄ちゃんとジョセフィーヌと師匠も
お世話になったのであった。
除夜の鐘を付きに永瀬家総出で出陣した。
大晦日は大掃除をしたりして忙しかったけど、
神社で除夜の鐘を鳴らしに行くのは恒例行事で
甘酒やらおみくじやら絵馬やらお願いした。
真君も帰ってきていたから、ダディのはしゃぎようが
ウザ過ぎて修平君がドン引きだった。
マミーは顔に似合わず除夜の鐘をバンバン叩いて
いて周りの人に驚かれていた。
「みーちゃんが言ってたんだもの。」
どうやら、母さんが嘘を教えたらしい。
修平君とサユとはぐれないように手を繋いで、
回ってたら兄ちゃんが羨ましがって襲いかかって
来た時は修平君の蹴りが決まって伸びた兄ちゃんを
真君が引きずるという恒例のパターンが来てた。
と言うわけで、お正月の間もほぼサユの部屋か
修平君の部屋に入り浸っていた。
兄ちゃんは真君の部屋でずっとゴロゴロしてた。
仕事は正月はお休みで真君が帰る日に、
真君と一緒に真君の住まいへ向かった。
どんだけ、仲がいいのか?
いや、あれは兄ちゃんが一方的過ぎて真君に
申し訳さなを感じつつも真君が見捨てないで
兄ちゃんを面倒見てくれるのはすごく助かった。
そんなわけで、ぐーたらした生活を一変しようと
していた時にダディにどうかなと持ち込まれた
話だったからサユとともに受けた。
巫女さんの衣装というのは貸してくれたもので、
それを聞いた兄ちゃんと真君と修平君が応援に
やってきた時は兄ちゃんがウザさMAXで写真を撮ってた。
「これを引き伸ばして額縁に入れて壁に飾るんだ!」
「や、止めろ!!」
「やだな~、ひーちゃん、もう撮ちゃったもん。」
「デジカメを貸してくれ。」
「駄目、デジカメ壊す気でしょ?」
なっ、何というか兄ちゃんの奇行にうんざりだ。
そして、変質レベルがワンランク先を行ってた。

