将来、ちぃ君のようになってしまうのではないかね!
もしかして、小さい頃のちぃ君がこんな感じだったのでは・・・。
ジロっとちぃ君の背中に視線を釘付け攻撃!!
「何だよ?」
「いえ、何でもありませんよ。ププッ」
「・・・・(`・ω・´)」
稜さんが困った顔をしながら夏君を抱っこしてると、
「うっー!!」
何故かあたしに熱視線を送られた。
「ひゃう――――――!!」
その熱視線はどうも夏君らしくて稜さんが困った。
「日和ちゃんが気に入っちゃったのか?」
「ひゃう!」
こ、言葉を理解してるわけじゃないのに返事をした!
赤ちゃんに好かれるとは童顔のおかげなのかしら?
ポーカーフェイスだし、怖がられると思ったが
夏君の場合お家柄強面の人は多そうだよね。
ニコニコ笑ってる夏君が手を伸ばしてくる。
「う?」
「夏希、父ちゃんで我慢しような?」
稜さんが夏君の手を戻す。
「ううっ!ッう・・・・・」
涙目でうるうるし始めた夏君。
えっ、な、泣きそうになりながら見つめられた。
な、何とかしてやりたいわ!
ここで、泣いたら大変だわ。
あた、あたしの顔芸を披露する絶好のタイミングが
来たというのかしら!?
「テメェ何してんだ!?」
パーカのチャックをゴソゴソ開けてると慶詩に叩かれた。
「な、何をする!?」
い、痛いではないか!
今のは決してツッコミ要らなかったわ。
「ヒヨリン、何してんだよ!」
ユウヤとナル君がそっぽを向いて顔を赤らめた。
「えっ、さっき貰ったお面があるのだよ。」
「ま、紛らわしいことしてんじゃね!」
「紛らわしいって何が?」
ユウヤの顔が真っ赤になるなんて今日はそんなに暑かったかしら?
天気はいいが、まだ冬の季節だ。
北風小僧の寒太郎はまだまだ出張中だとも。

