その後、馨君とユウヤと慶詩と京君と合流した際は
馨君ってよりもユウヤにしこたま怒られた。
「大体な、ヒヨリンはいつもそんなんだよ!」
「・・・・・反省をしているので帰ったら
反省文を100枚書いておこうと思ってます。」
「そ、それはいいけどよ・・・・・」
「至らなかった点を踏まえて次なる対策を練って、
脱出マジックについて学んでおこうと思う。
テレビ局に行って、マジシャンの先生に弟子入り
させてくださいとお願いしてこようと」
「マジでそういうんじゃねんだよ!」
「では、兄ちゃんに防犯グッズの改良を進めてみようと思う。
使えそうなのはあったが、もう少し改良が必要だと思われる。
煙玉は結局意味をなさなかったので激怒している。」
煙玉が一番楽しみ且つ期待の星だったのに
その期待をまんまと裏切られたわけだ。
「そこに激怒するオメェの考え方がマジで分かんねぇー。」
慶詩に心底嫌そうな顔された。
「でもね、火花が散るの意外と面白かった。
これは、実験を重ねればもっと有意義に使えると
思うから解体して火薬等を調べて見ようと思ってる。」
「・・・・ひよこ、今の状況分かってる?」
「・・・・・うん、囲まれちゃったよ?」
京君の言葉にコクリと頷くと、チンピラが
こんなに居たとはビックリだった!
「芸能事務所に所属してるんだろうか!?
パンチパーマの人が首領なのかしら!!
因みに、あたしはリーゼントよりパンチパーマの
おじさんの美容室を是非とも知りたいのだが。」
「日和ちゃん、全然分かってないよね。」
馨君が駄目だこりゃって感じにため息を吐いた。
「・・・・な、和むかなと思いまして。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「ほら、ちょっと空気が悪いから明るくした方が・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「じ、実に、あたしは何をしたらいいんだろうか!?」
チンピラがポカーンとあたしを見てからざわざわ騒ぎ出した。
おじさんたちが、井戸端会議してる。
チンピラが井戸端会議なんてするのね。
そして、あろうことか気味悪そうにあたしを見て
何故か怯えられた。

