Hurly-Burly 5 【完】


もう、プンスカだぞ!

そこの壁に穴開けていいだろうか!?

「ヒヨリン、荒れんなって。」

「陥れようとしてたわけじゃない・・・・」

ユウヤと京君が宥めにかかってくる。

「あたしのナイーブな心が傷ついた!」

「どこがだ、オメェのは鋼鉄で出来てっから大丈夫だろ。」

「どこまで、あたしの繊細なハートを傷つければ気が済むんだ!」

慶詩の言葉によってザクザクになったあたしのハート。

「被害妄想はそこらへんにしとけ!!」

「何だとっ!?」

掴みかかるような勢いで慶詩に詰め寄ると、

「は~い、そこまでにしとこっか。」

「伊織君は引っ込んでて!」

「そういうわけにはいかねぇ~のよ。」

伊織君に確保されて身動きを封じられた。

「へ、変態っ!」

「しょうがねぇ~じゃねの。」

「痴漢だ、わいせつ罪だ!」

「マジで、エロいことすんぞ。」

「ひっいいいいいいいいい!!」

オゾゾっと寒気がしてペチっと伊織君のほっぺを殴った。

「・・・・・どんなプレイにしてやるかな。」

「お、御札を・・・御札を買いに行かないと!!」

伊織君の魔術を守るためには結界を張る必要性を感じだ。

「ってか、んなことしてっ場合じゃね!」

「そうだ!そうだ!」

ユウヤの声に便乗したけど、一斉にお前が言うなって

視線を集中攻撃で受けた。

「・・・・・あたし、心がバキバキに折れそうだ。」

ボソッと呟いたあたしの声は誰にも届かなかった。

それから、どこで見かけたかどんな奴だったかと

詳しく事情聴取を受けた。

殺人事件の第一発見者の気分ってこんな感じなんだろう。

「きっと、マニアの間で取引されるんだわ!

コレクターの集う商品会場で売られるに違いない。」

「・・・・・オメェの妄想が怖え。」

可愛いナル君はお人形を愛でる会に連れ去られた

のではないかと推測している。

それは、もうあんなに可愛ければお人形を

愛でる会は何としてでも保存しておきたいと思うだろう。