もう、プンスカだぞ!
そこの壁に穴開けていいだろうか!?
「ヒヨリン、荒れんなって。」
「陥れようとしてたわけじゃない・・・・」
ユウヤと京君が宥めにかかってくる。
「あたしのナイーブな心が傷ついた!」
「どこがだ、オメェのは鋼鉄で出来てっから大丈夫だろ。」
「どこまで、あたしの繊細なハートを傷つければ気が済むんだ!」
慶詩の言葉によってザクザクになったあたしのハート。
「被害妄想はそこらへんにしとけ!!」
「何だとっ!?」
掴みかかるような勢いで慶詩に詰め寄ると、
「は~い、そこまでにしとこっか。」
「伊織君は引っ込んでて!」
「そういうわけにはいかねぇ~のよ。」
伊織君に確保されて身動きを封じられた。
「へ、変態っ!」
「しょうがねぇ~じゃねの。」
「痴漢だ、わいせつ罪だ!」
「マジで、エロいことすんぞ。」
「ひっいいいいいいいいい!!」
オゾゾっと寒気がしてペチっと伊織君のほっぺを殴った。
「・・・・・どんなプレイにしてやるかな。」
「お、御札を・・・御札を買いに行かないと!!」
伊織君の魔術を守るためには結界を張る必要性を感じだ。
「ってか、んなことしてっ場合じゃね!」
「そうだ!そうだ!」
ユウヤの声に便乗したけど、一斉にお前が言うなって
視線を集中攻撃で受けた。
「・・・・・あたし、心がバキバキに折れそうだ。」
ボソッと呟いたあたしの声は誰にも届かなかった。
それから、どこで見かけたかどんな奴だったかと
詳しく事情聴取を受けた。
殺人事件の第一発見者の気分ってこんな感じなんだろう。
「きっと、マニアの間で取引されるんだわ!
コレクターの集う商品会場で売られるに違いない。」
「・・・・・オメェの妄想が怖え。」
可愛いナル君はお人形を愛でる会に連れ去られた
のではないかと推測している。
それは、もうあんなに可愛ければお人形を
愛でる会は何としてでも保存しておきたいと思うだろう。

