Hurly-Burly 5 【完】


すると、全員微笑ましく迎え入れてくれた。

何か鋭い目つきで睨まれるかと思ってたよ。

イカツイおっかないオジサンばっかりではないじゃないか。

うさ耳のカチューシャしたおっさんもい、居るっ!?

「あれね、心が付けてっておねだりしたの。」

そりゃ、付けてまうなと思いながらププッと

笑いを溢してしまった。

「ココちゃんはこのお家によく来るんだね?」

「うん!ちー君のお家だもん。」

まず、小さい女の子が出てきたことにビックリしたが、

ちぃ君は心配し過ぎなんだと思う。

「ちー君、心と遊んでくれるんだよ。

ちー君だけじゃなくてね、慶ちゃんも

雄ちゃんもなー君も京君も馨君もおにいも

心と遊んでくれるの!みんな大好きなの!」

な、なんて罪な男たちだ。

こんなキュートな天使のような子の心を

掴んでしまうとは意外な一面だな!

「そうですか、では、あたしも是非そのお仲間に

なれると嬉しい限りです!」

「ひよちゃんとも遊びたいの!」

ココちゃんのラブ・アタック攻撃によって、

ハートがとろけてしまいそうだ。

みんなスタスタと広い廊下を歩いて行くせいか、

少し遅れながらも必死になって置いてかないでと

思いながら歩いて行くと十字路になったところから

ハイハイする赤ちゃんと遭遇した。

「wait!?」

てちてちとハイハイする赤ちゃんに冷や汗が流れた。

「あ、夏君だ!」

ココちゃんが知ってる赤ちゃんらしくて赤ちゃんが、

うひっと言いながら可愛く笑ったのに一目惚れした。

「ぎゃあああ、ここは天国か!!」

漆黒の瞳で不思議そうな顔をする赤ちゃんが、

足にピトっとくっついてあうと言ってズキュンと

ハートに矢が刺さった。

即座に連れて帰りたいなんて思いながら、

危ないから一緒に連れて来うと夏君も一緒に抱っこした。

右手にココちゃん、左手に夏君と天使を抱えられて

心底幸せ過ぎてげへへと笑うのだった。