「次はお口に激しーのかましちゃおっか~?」



ボンっと顔から火が吹き出しそうなあたしに、

伊織君はしてやったりな顔をした。




「変態魔導師っ!!!」


大声で叫ぶあたしに伊織君はやれやれとしながら、

何の戸惑いもせずに余裕そうな返事をする。



「あっ、そうそう。ひよちゃん、歩ける?」


「人を年寄り扱いするなっ!!!」


くっそ!!

やられた。伊織君の思う壺に嵌ってる!

溝に嵌った時のしつこさだよ。



バシバシ伊織君の背中を叩くあたしに、

伊織君がマジで痛い~とか泣き真似をした。


「結局、ヒヨリンと伊織何で一緒だったんだ?」

「さぁ?」

「ここで合流するように言ったのアイツだよな。」

「・・・・・・抹茶アイスクリーム」

「伊織、ズルい!!俺だってヒヨリンと一緒が良かった!!」

「とにかく、揃って良かったね。」


何だかよく分かってない状況のまま、

集まったその後はみんなで何故かアクティブなスポーツ

センターに行って憂さを晴らすのだった。


「ひよちゃ~ん、機嫌直った?」


伊織君のポイズンの謎はあたしが絶対に突き止めてやる。

そして、ポイズン効果を攻略してやるんだ!


ボーリングを片手に研究への意欲を固めたのだった。