2月も半ばに入ったというのに寒さは一向に

代わり映えなく週末がやってきた。

寒いことに変わりはないが、時々差し込む

太陽の日差しがささやかに暖かい。

いつも通りにラジオ体操から始まる朝に

清々しく休日という時間を過ごしていたはずだった・・・・・



いつも通りに藍ちゃんに会いに行って、

ジョセフィーヌの散歩を済まして午後は

お昼ご飯を食べてから丁度切れていて

困っていたテーブルランプの蛍光灯を探していた。

トボトボ街を歩きながら電気屋さんに行かねばと

買うものリストを頭に浮かべていた。

ボーッとしながら歩いてたせいか3度ほど電柱に

ぶつかったのは恥ずかしいので伏せておきたい!

ウィンドウショッピングが立ち並ぶ景色を眺めながら、

木枯らしが吹き早くも家に帰りたくなった。

うおおおおっ!

寒いじゃないか!!

近くを歩いている女の子も寒そうだ。

しかし、何で寒いならそんな短いスカートで

出歩くのか疑問に思うぞ。

寒いなら無理しなきゃいいのにと思いながら、

白い息が口から溢れた。

歩くスピードを早めれば少しでも暖かくなる

かなと思いながら足早に店という店を通り過ぎる。

ちょっとすると、横断歩道を発見した。

信号は赤で立ち止まって青に変わるのを待った。

しかし、信号待ちというのは寒い。

動かないって良くないよ!

寒い時こそ動いて強くなろうぜ!!

※信号待ちで何やら暴れている少女が1人居ります。

とりあえず、連続ターンの練習でもしとくかね!!

クルッと回転すると何故か周りから痛い視線を一身に受けた。

な、何かマズかったかな?

キョロキョロ挙動不審になりながら周りを見渡すと、

信号が青に変わって歩を進めた。

「・・・・・・あわっ!」

そして、渡った通りに見覚えのある人影を

見つけて声がポロリと落ちた。