グレチャー相沢に見下ろされた。
「だって、ひーちゃん?」
「俺らが日頃どれだけひーちゃんに尽くしてるとか
考えてみよっか?」
「やめろ!気色悪い想像はしたくない。」
「随分とはっきり言っちゃうのねー。」
つ、尽くしてるだと!?
散々、あたしにコキ使っといて良くも言えるわね。
「日和ちゃん、抑えて。」
「馨君っ!この悪魔のドヤ顔を見たまえ!
好き勝手に言わせちまったら世も末よ。」
心底、気に食わんぞ。
何で、この2人がお兄ちゃんの友人なのよ。
「そういやー、朔は俺らより貰ってたよなー。」
「朔は無自覚でタチ悪いからな。」
「お兄ちゃんを侮辱するな!!言いつけてやるからな!
覚悟しておくんだな!」
お兄ちゃんに、報告してやるぞ。
そういえば、お兄ちゃんよくたくさん貰ってきてたっけ?
よく覚えてないけど、甘いものあんまり好きじゃないから
って友達に全部あげてたような・・・酷い人だ。
「朔のヤツから連絡きてっか?」
グレチャー相沢に見下ろされた。
「きてるけど、そっちの方が多いんじゃないか?」
「残念ながらひーちゃん優先なのよー。」
「ふんっ、まだまだだな!」
「いや、そこ威張るとこ!?」
「さすがに、ひーちゃんには敵わねえだろ。」
確かに、シスコンである以上お兄ちゃんに
とっては最大優先事項なのかもしれない。
「とりあえず、ひーちゃん隙だらけ。」
「なっ!」
ペチっとデコに衝撃が走った。
デコピン逃げされてしまった。
「くっ!!報復計画を練ってやる。」
待ってろ!!必ずしや、膝まづかせてやるんだからな。
「日和、朝から災難ね。」
哀れに思わないでくれ。
サユに背中をぽんと撫でられた。
その優しさが胸に沁みますマイフレンド!

