いや、天然だと思ってたけど一応人を労われる

のだと知れたら友人として喜ぶべきことだ。

「アイアイサーですっ!」

ボスの言うことは絶対のお決まりだってどっかの

ドラマで見たような気がする。

「ヒヨリンに近づくヤツはぶっ殺す!!」

「いや、ナル君・・・物騒よ。」

とりあえず、頼りになる友人を持てた奇跡的な

あたしに乾杯をしようじゃないか!!

「日和ちゃん、いつもこんな感じなの?」

マコ君が引きつった顔をしている。

「えっ、お、可笑しい?」

マコ君がスッと笑みを零した。

「そっか、日和ちゃんは自分出せる場所

見つけたんだね。」

「えー、マコ君と田中の前でも妄想してるよ?」

やっぱり、あたしは壁を作る癖を壊したかったのかもしれない。

「(自覚のない子だとは思ってた・・・・)」

「日和ちゃん、蕁麻疹出てないよな!?」

田中が挙動不審のごとくあたしに異常がないか

気になるようだった。

「そういえば、嫌だったらこの辺封鎖するよ?」

そして、マコ君も田中もなんて過保護な保護者なんだろうか!!

「いいよっ!むしろ、そんなことするな!」

いくらなんでもそんなの行き過ぎた行動よ。

「でも、日和ちゃんに何かあったらサユが悲しむから。」

「マジで、サユリちゃんに殴られる!!」

結局は、マイハニーか!!

「あ、あたしは、無敵なのです!だから、誰にも

悲しい思いはさせないわ。」

だから、サユのことだってもう泣かせない。

そんな思いをさせるぐらいならあたしが全部

やっつけてやるんだ。

なんて良いやつなんだと思われる人になるためにも、

この弱点の克服方法を探すべきよね。

「日和ちゃん」

「馨、今はそっとしとこう・・・・」

※心底、哀れみを込める眼差しでそっと

見守ることにした馨君と京様でした!