サユ以外の女の子に靡かないマコ君は
男の中の男である!
「ヒヨリンもそういうの気にしたりする?」
ナル君が首を傾げる姿がめんこい!
「あー、どうなんだろう?サユを裏切ったら
地の果てまで追いかけて制裁してやろうとは思う。」
そんなことしないとは思うけどさ、サユを泣かせたら
誰であろうと容赦はしないさ。
※マコ君が背筋を凍りつかせました。
「横山が凍りついたぞ。」
慶詩がマコ君を見てケラケラ笑う。
「あ、あわっ、田中がモテ期!?」
マコ君の横で2、3人の女の子に囲まれた
田中が困ったように眉を下げている。
「そういやーさ、ひよちゃんと蒼ちゃんって
どういう関係だったのよ~ん。」
「えっ、友達だよ?」
伊織君が本当にと詰め寄ってきた。
「ほ、本当さ!」
中学の時も怪しいなどと言われたことがあるが、
全くもって見当違いだ。
田中に謝ってやれと何度思ったことだろう。
「田中と付き合ってるのかって聞かれたこと
あるけど、あたしは次の日田中に土下座したさ。」
あたしなんかと噂になっちまってすまんとな。
「えっ?」
「あんなに良い人はあたしには勿体ないから。」
田中はあたしなんかよりもずっと良い子が居るよ。
だから、あたしみたいなのと噂立てられちゃ困るのよ。
「ひ、日和ちゃん!?」
田中の驚きによってマコ君にも把握された。
「よっ!」
「よっ!じゃないよ。来るなら連絡してくれれば・・」
マコ君、言葉を止める。
「今の見てた?」
「大丈夫だよ、サユはそんなに心狭くないから。」
マコ君、サユは今一生懸命です。
顔色悪そうだけど、多分そんなに気にしないと思う。
ああ見えて、サユは男らしいから。
ちっとのことで気にするような子じゃない。

