Hurly-Burly 5 【完】


なんて恐ろしく可愛いんだ!!

「ナル君がいつもやってることだよ?」

いつもあたしに抱きついてくる時は普通なのに

あたしから抱きつかれるの嫌だったのかね!!

「き、気づかなくてごめんよ。あたしから

が嫌だったなんて自重致します。」

ナル君がバッと顔を上げた。

「嫌とかそういうんじゃねえから!」

「はい?」

ナル君の耳までもが真っ赤に染まる。

「ヒヨリンの鈍感っ!」

「ええええっ!?」

あたしのどこが鈍感なのですか!!

こう見えて、鋭い勘の持ち主だと思ってるのに。

「ちょ、ちょっどうなってるんですか!!」

「お年頃の男子は難しいの~よ。」

伊織君、どうやったらそれは対処出来るのかしら?

「ナル、プリンあった。」

そして、簡単にナル君の気をひこうとする

ちぃ君はどうやったら倒せるのさ!!

「ちぃー、この間幻の卵の買ってきてたよな?」

「あれ、旨かったか?」

く、悔しい!!だ、打倒、ちぃ君だ!!

「おいっ、ヒヨリンこれで足りるか?」

「た、足りる!ユウヤ、ありがとうっ!!

君の働きの功績として特大にしとくね。

義理チョコにしては大きいの作ってあげるよ。」

「・・・・そりゃ、どうも。(2人が怖えー)」

※甘いもの好き同士のナルと千治がユウヤを

羨ましそうに見てるだけです。

これで、戦に参戦せずに済むかも!

げへへっ、ずどーん。

「あら、ごめんなさいね。」

おばちゃんのケツアタックで顔面から

派手に転んだことによって状況は一変する。

「日和ちゃん、大丈夫?」

「い、痛い!!」

あたしの平凡な顔が酷い有様だわ!

あのおばちゃん、よくもやってくれたわね!!

今のはあたしを狙ってきたことに敬意を払おうじゃないか。