なんて恐ろしく可愛いんだ!!
「ナル君がいつもやってることだよ?」
いつもあたしに抱きついてくる時は普通なのに
あたしから抱きつかれるの嫌だったのかね!!
「き、気づかなくてごめんよ。あたしから
が嫌だったなんて自重致します。」
ナル君がバッと顔を上げた。
「嫌とかそういうんじゃねえから!」
「はい?」
ナル君の耳までもが真っ赤に染まる。
「ヒヨリンの鈍感っ!」
「ええええっ!?」
あたしのどこが鈍感なのですか!!
こう見えて、鋭い勘の持ち主だと思ってるのに。
「ちょ、ちょっどうなってるんですか!!」
「お年頃の男子は難しいの~よ。」
伊織君、どうやったらそれは対処出来るのかしら?
「ナル、プリンあった。」
そして、簡単にナル君の気をひこうとする
ちぃ君はどうやったら倒せるのさ!!
「ちぃー、この間幻の卵の買ってきてたよな?」
「あれ、旨かったか?」
く、悔しい!!だ、打倒、ちぃ君だ!!
「おいっ、ヒヨリンこれで足りるか?」
「た、足りる!ユウヤ、ありがとうっ!!
君の働きの功績として特大にしとくね。
義理チョコにしては大きいの作ってあげるよ。」
「・・・・そりゃ、どうも。(2人が怖えー)」
※甘いもの好き同士のナルと千治がユウヤを
羨ましそうに見てるだけです。
これで、戦に参戦せずに済むかも!
げへへっ、ずどーん。
「あら、ごめんなさいね。」
おばちゃんのケツアタックで顔面から
派手に転んだことによって状況は一変する。
「日和ちゃん、大丈夫?」
「い、痛い!!」
あたしの平凡な顔が酷い有様だわ!
あのおばちゃん、よくもやってくれたわね!!
今のはあたしを狙ってきたことに敬意を払おうじゃないか。

