Hurly-Burly 5 【完】


【CASE2:紗友梨とクルミちゃんと愉快な仲間たち】



「よしっ、あんたたちしっかり働くのよ!」

「が、頑張って!」

紗友梨の後ろにしがみつきながらのクルミちゃん。

まだ、不良メンバーズが怖いらしい。

「でも、さーちゃん作戦はあるの?」

もっくんの言葉に不良メンバーズが紗友梨に

目を輝かせた。

「ないわよ。そんなの突っ込んで奪い取る!

負け戦にすんじゃないわよ!!」

「「「「(鬼だ)」」」」

「つーか、向こうで大量に売ってる店あるってよー。」

やる気なしのももっちはケータイのツイッター情報を

確保してラッキーと思った。

「やるじゃない!さっ、買い占める勢いで買いに行きましょう!!」

「姐さん、それカレー粉です。」

「えっ!?」

※紗友梨は料理が残念レベルに出来ません。

つまり、調味料とかもよく分かってません。

「馬鹿じゃないの!カレーなんて作って

どうするのよ!チョコレートはどこ?」

「だ、大丈夫っすか、姐さん?」

「な、何よ!あんたたちの分は日和に

加勢して作ってやるわよ。」

※仁義は通そうとする男前な紗友梨さんです。

「「「「「(いや、手伝わんで)」」」」」

「これも入れちゃおうよ!」

わさびのパッケージを取ってカゴに入れる

クルミに全力で引く不良メンバーズ。

「「「「「(この2人に料理を教えるなんて可能なのか?)」」」」」

とにかく、バレンタインの前に腹の調子を良くしておこうと

誰しもが思った瞬間だった。

「「「「(ヒヨリン、頑張ってくれ!!)」」」」

切実に日和のだけでいいよと思う不良メンバーズでした。

「やだ、クルミこれワサビよ。」

「えっ!?チョコペンかと思った!」


彼氏も不安な2人は無事美味しいチョコレートを作れるか!?