Hurly-Burly 5 【完】



【CASE1:マーボと美男率いる組】


「あ、あやっちに何かしたら許さないから!!」

「クルミ、今それどころじゃないでしょ。」

「あんたたち、絶対に確保するのよ!」

女子3人に圧倒されるタジタジメンバーズに

なりつつあった。

※しかし、クルミちゃんは震えてます。かなり、

見た目倒しでビビっているのです。

「サユリン、任せとけ!!」

「さーちゃん、ここは俺らの縄張りだぜ。」

「姐さん、きーつけてくだせえ。」

とにかく、紗友梨の機嫌を損ねたくない

不良メンバーズは手に汗を握っていた。

「じゃあ、しっかりやるのよ!」

紗友梨の笑みに更なるプレッシャーが

のしかかり不安になるチーム美男。

「俺、バレンタインってもっといいもんだと思ってた。」

「俺もだ。夢見ちまった方が負けなんだぜ。」

「本番でチョコget出来るかもまだ分からねえのに、

この戦いに参加する意味があるのかな・・・」

「言うな・・・これ以上は、惨めになっちまう。」

「せめて、姐さんに喜んでもらおうぜ。」

「おうっ、そうだな。姐さんに褒めてもらえりゃ

十分ビッグプレゼントだぜ。」

バレンタインの男の夢を見ることはできず、

落ち込みながらも目的を明らかにしたのであった。

「よっちゃんは去年貰ったの?」

「んー?」

クルミと紗友梨が去ったところで頼りになる人を

発見出来ずにいるところにアフロ頭を発見して

安心感から話しかける彩乃に振り返った。

「母ちゃんと姉貴にもらったことしかねえよ。」

「そ、そうなんだ・・・・」

※美男は中学男子校でした。

「んでも、今年はヒヨリンがくれるみてえーだし、

義理でもそりゃ嬉しいよな。」

ニンマリ笑う美男に彩乃もホッとした。

「今年はあたしも義理チョコ配ろうかな・・・」


さて、この2人何だかいい雰囲気!?