取り扱い要注意人物に君は指定されるべきだ。
「のびのびだと思うけど・・・」
馨君、あたしは強靭なハートを手に入れる旅に
出て来ていいだろうか!!
ナル君がぎゅむっと抱きついてきてるし、
よくよく考えてみればあたしのハート強し!!
「滝に打たれて修行したせいかが出たようだ!」
「・・・・・何してんだよ。」
慶詩が呆れたような顔をしてテレビのリモコンを消す。
「あたし・・・・出家しようかな。」
「やめとけよ!!」
「でもさ、ユウヤ。そうすれば、強い精神力が手に
入ると思うのだよね?」
「ヒヨリンは十分強えよ。んなことしなくていいって。」
オロオロするユウヤを見るのは面白い。
でもね、ち、ちぃ君が(┯_┯)
「咳止まったのか?」
んっと差し出されたお茶にちぃ君の天然さを
ひしひしと感じ取った。
「ちぃ君は絶対鈍感だわ!」
「・・・・お前ほど鈍くない。」
「なっ!何と!!あたしのどこが鈍いと言うのだ。」
この戯け野郎が!!
あたしよりも君の方がずっと鈍々じゃないさ。
それをこの人あたしが鈍いだと!?
「全体的に?」
「ムッ!!どこにそんな根拠が!!」
「・・・・・今までの全部」
「きっいいいいい!」
ムカつくのですが!何故、この鈍感ですって
感じの人に鈍感だよなって言われなきゃならないのよ。
「・・・ひよこ、気にすることない。」
きょ、京君まで認めた!?
「に、にぶっ、鈍くないもん!あたしの勘の
鋭さに気づかないとは諸君は迂闊だったな!」
「認めたくねえだけだろ。」
け、慶詩の癖に突っかかってくるとは小癪な!!
「そういうところが可愛いんじゃね~の?」
い、伊織君の馬鹿者!
そういうのは本当に可愛い子に言うべきよ。
あたしのようなちんちくりんには勿体無きお言葉ですぜ。

