どんな人になっても、それで人間が変わるだなんて思わない。

「ヒヨリンっ!!」

「むしろ、あたしに飽きて交友関係切られるのではと

心配するほどなんだがね!」

ナル君が飛びついてきた。

「お前に飽きることはねえよ。」

ちぃ君が地図をボーッと見つめながら呟いた。

「ははっ、そうだろうな!あたしは常に進化

を求める存在だからな。」

ファサッと髪を靡かせる。

「日和ちゃん、今ので全部持ってかれたよ。」

「今のがなかったら、超良いヤツだった。」

馨君とユウヤがお互いの言葉に納得した。

「・・・・損なヤツだ。」

きょ、京君、それって皮肉ですか!?

「テメェは一言余計なんだよ!」

「なっ、あたしに余計な部分など一切ないわ!」

慶詩が頭を掻くと項垂れた。

「・・・・・そういうところが可愛い。」

「ゴホッ」

ち、ちぃ君!?

why!?どうした、天然で言ってるんだとしたら

それは凶器に匹敵しますよ。

「日和ちゃん、大丈夫?」

噎せて咳が収まらなくて死にかけた。

「ゴホ・・・ゴホッ」

だ、だって、急に何を言った?

「ゲホッ」

シラッとしてるちぃ君にはもう完敗である。

「風邪ひいたのか?」

「き、君のせいですよね!!」

「(*´・д・)?」

イラっとするんですが!!

そんな可愛くして見逃したりしないからな。

「!!」

怒りを露わにしたいのにあたし馬鹿みたいだ。

ちぃ君が小首を傾げて不思議そうな顔をする。

カッ!!これだから、天然の扱いは注意するべきなのよ!

「日和ちゃん、落ち着いて。」

「一体、ちぃ君にどういう教育方針で育ててきたのですか!?」

取り扱い説明書と同封してくれよ!