「分担して必ずチョコレートを買うのよ!」
そして、サユが仕切っている。
サユの言葉におーっと一致団結を見せている。
「どうしたものか・・・・」
とりあえず、何かに没頭していると人はすごく
輝けるんだってことが分かった。
不良メンバーズのあの弾けるような笑顔を
すごく不気味だと思ってしまうほどに。
「ヒヨリン、何か楽しそうだな?」
そうか、ここの一角を残していたか。
ナル君が不思議そうに首を傾げる。
「ナル君はどんなのが食べたいですか?」
「うん?」
か、可愛いぞこの野郎!
全く何の話か分からないナル君のキュートさが
ここまでとは恐るべきぷりちーエンジェル!!
「バレンタインの話です。何か、食べたいなって
ものはありますか?」
「えっ?」
「チョコレート好きでしたよね?」
「ヒヨリンがくれるの?」
ナル君の頬がピンク色に染まる。
「あわっ、あたしなんぞ烏滸がましいかったかしら!」
「う、嬉しいから!!」
ナル君、顔真っ赤でぷしゅーっと湯気を放つ。
「じゃ、じゃあ、とびっきり美味しいの作ります!
日頃の感謝を込めて人数分多いけど頑張ります。」
「た、楽しみにしてっから!」
「ご期待にそえるよう精進致します。」
ふにゅっとした可愛い笑みを向けるナル君に
悶絶しそうなところで聞こえてきた。
「ケーキが食いたい・・・・・」
「それは、リクエストで?」
「.+:。(*-ω-)(-ω-*)゚.+:。」
ちぃ君のリクエスト再び!?
「日和ちゃん、無理しないでいいから。」
馨君が苦笑いを浮かべるのを見てポンと胸を叩いた。
「任せて下さい!絶対、美味しいチョコレート
ケーキ作ります・・・と言いたいところなのですが、
チョコレート争奪戦に出遅れてしまったようで」
「( ´ ・ д ・ ` ゙ )」
ちぃ君がソファーからムクリと起き上がった。

