大体、あたしがちんちくりんなのは自分がよく分かってる!
みんな、イケメンだから困ってないものね。
「日和ちゃん、警戒心なし・・・・・」
馨君がボソっと何かを呟いた。
「何か?」
首を傾げて馨君を見つめるとにっこり微笑む馨君。
「何でもないよ。日和ちゃんはそのまんまが一番かなって
そっちのが可愛いかなと思って。」
ぶっほっ―――――!!
緊急発生始動―――早急に手立てを打て。
し、心臓にどきゅんこさんですよ。
馨君、恐るべしだ!!
爽やか紳士の攻略法を探さねばならん。
「・・・・日和ちゃん、大丈夫?」
鼻血をブーっと今日も今日とて素敵に噴射してしまった。
「ええ、あたしやはり鼻の鍛錬をしに修行して来よう
かと思って居るぞ。」
京君が無言でティッシュをサッとテーブルに置いて
くれたのを鼻に詰める。
「ひよちゃん、少しは免疫付いたんじゃねぇ~のか?」
「伊織君、あたしを誰だと思ってんだ!」
ふんっと胸を張ると伊織君が誰なんだよと呟いた。
「ヒヨリンっ、こっち来いよ。」
今日も放課後いつもどおりの日常があります。
よっちゃんの声がふと聞こえてきた。
今日、サユはマコ君と放課後デートに行き、
委員の仕事も毎日そうたくさんあるわけもなく
放課後の掃除が終わってから来たわけだ。
「どーしたの?よっちゃん、何か買って
来たのかね?あたしはお腹が空いたぞ!」
よっちゃんに餌付けをされてるわけではない。
だけど、たまに一緒にコンビニ行くのです。
「毎日買ってるわけないだろ!」
「ひーちゃん、さっき買ったたこ焼きあるよ?」
よっちゃんがプンスカ横でブーブー言ってる中で、
もっくんの持ってるホカホカのたこ焼きに目を輝かした。
「食べるー!もっくん、君というやつはスーパーに
良いやつだ!あたしはとても感動している!!」
たこ焼き、食べたいと思ってたところなのよ。
よく分かったわね。もっくん、カッコイイよ!
「そんな大げさな・・・・・・」
もっくんはげっそりするのだった。

