だけど、何が怖いって馨君のブラックスマイルがいつになく

オーラを増して巨大な力になろうとしている!

馨君がにっこりと微笑みながらも全然笑ってるようには見えないっ!

ひっいいいいいいいい!!

あたしのせいじゃないのに何故か怒られる手前!?

「怪我はしてない?」

「は、はい!どこもかしこも元のままです。」

「そっか、だったら、良かった。」

しょぼんっと消えたオーラに馨君を2度見した。

目をバチバチさせながら馨君を見るとどうかしたと

でも言いそうな感じに首を傾げた。

「い、今のは幻覚だったんだな・・・・」

あたしとしたことが夢を見てたのかもしれない。

「どうせ、オメェーがボサッとしてたんだろ?」

慶詩がケッケと笑うのを見てクワっと目を見開いた。

「戯け!向こうからぶつかってきたのよ!

あたしがそんなヘマをするか!!」

「えっ・・・・?」

きょ、京君、そんなビックリしないでよ。

まるで、あたしがそんなヘマするみたいじゃんかよ。

「とにかく、何ともなくて良かったじゃん。

ヒヨリン、これからは気を付けんだぞ?」

ユウヤがまともに見えるってある意味奇跡!

「つーか、また勧誘だったんじゃねえーの?」

伊織君、ナンパだとは思わないのか!

そうか、そうか、あたしはちんちくりんだから

そんな心配はないって?

んなこと、納得出来るかッ!!

※ノリツッコミをして虚しい子です。

「ひーちゃん、可愛いからどこで誰に誘拐されるか

兄ちゃんは毎日心配で仕方がないよ!!」

誰も誘拐なんてしないだろうよ。

「よしっ、分かった!兄ちゃんの気持ちはよく分かった。

あたし、更なる強化特訓してバリアを貼るを覚える

ように逞しく修行に励むとするよ!!」

こうなったら、ダディーと特訓してパンチ受け止めてやるわ。

そんでもって、3倍返しは鉄則よ。

母さんも言ってたもの。

「「「「「「分かってない」」」」」」

日和の決意にため息を吐く全員でした。

「ひーちゃん、兄ちゃんが守ってやるからな!」

そして、ここにも1人居たのであった。