Hurly-Burly 5 【完】


***


said:紗友梨



彩乃のことを頼まれたからにはあたしに任せなさい。

日和とは心と心で通じ合ってるみたいで目があっただけで

どうしたいのか分かるのよね。

「彩乃、こんなところに居たのね?」

変わってないように見えて少し痩せた気がする。

「紗友梨、日和ちゃんと一緒じゃなかったの?」

あの子は今頃クルミのことを上手くやってるはずよ。

「彩乃、そんな顔して何があったの?」

この前よりもずっと悲しそうな顔してるじゃない。

「さ、紗友梨、あたしクルミに・・・」

彩乃がいつだってクルミを大事にしてきたこと

あたしが一番分かるわ。

あたしだって、日和が大事で喧嘩した時だって

後悔したのよ。

あたし、日和の気持ちを全然考えてなかった。

あの子の優しさに甘えてばかり居るあたし自身が

酷く不甲斐なく感じたの。

だから、あの子を傷つけてしまったんだと一週間

話をすることが出来なかった。

「彩乃、誰にだって間違いはあるわ。

それでも、クルミはそれを怒ったりする子じゃない。

クルミだって彩乃を大事に思ってるのよ。

喧嘩したって仲直りすればいいじゃない。

あたしは日和にそう教えてもらったよ。」

喧嘩した時だって結局意地張ってたあたしに、

日和がごめんねと言ってきた。

『どうして、あんたが謝るのよ?』

『あたしもサユちゃんにちゃんと言わなかったから、

今度からはちゃんと言いますね!だから、仲直りです!

サユちゃんと一緒に居られなくなるのは寂しいから。』

“この先、どんなに喧嘩をしたって何度だって

仲直りをして絆を深めれば怖いものなしです”

あの言葉、あたしの宝物なの。

日和はいつだって真っ直ぐであたしに接してきて、

そんな日和を最高の親友だと思ってるわ。