放課後にティーチャー相沢に押し付けられた
仕事を難なくこなして手伝ってくれたサユと
よっちゃんと談笑しながらいつもの部屋に
向かうと何だか騒がしい声が聞こえた。
「あ、そういや、今日上條さん来るとか
言ってたような気がする。」
よっちゃん、忘れてたのかい!!
「ふ~ん、じゃあ、マコも来てるかな?」
サユのデレがキタ━(゚∀゚)━!
「確か、中塚さんと射場さん来るって話だったっけな。」
「来客が来るのであれば今日は早急に帰った方が
良いのではないか?」
足を止めるあたしによっちゃんが何言ってんだよと
言いながら笑った。
「射場さんはヒヨリンに会いに来たもんだぜ。」
「そうなのか!?」
ど、どうしよう。初対面の人っぽいし、緊張
しておくべきだろうか。
射場っていうからには威張ってそうだな。
↑ギャグを言ったつもりです。
「日和、それ笑えないよ。」
サユが白い目を向けてきた。
「えっ!?」
「声に出てたぜ、ヒヨリン・・・・・」
ま、マジかね!!イカンよ。
あたし、気が緩みすぎてる証拠ね。
リハビリしなくてはいけないわ。
扉を潜ると相変わらずどんちゃん騒ぎの
不良メンバーズが何故かドーナッツ争奪戦をしていた。
よっちゃんがその輪に目を輝かしながら入って行った
ところで、サユがマコ君を見つけたらしい。
“恋は盲目”というが、どんなセンサーが付いているのだろか?
「ひーちゃん、委員の仕事終わった?」
「う、うん!」
「ヒヨリン、後でゲームしようぜ。」
「ああ、いいさね!」
もっくんとももっちに声を掛けられた。
ちょっと、話したらナル君が飛びついてきた。
心臓がひっくり返りそうになったではないかと
思いながらも甘い匂いがするナル君に腕を引いて
連れてかれた。

