この間、防犯グッズをテーブルに広げていたら

馨君とナル君がどうしたのと聞いてきたから

使い方が分からないから処分しようと思うと

告げた途端慌てて実用性があることを不良メンバーズ

を使って証明してくれた。

とくに小さなクラッカーみたいなのから網が出てくる

ヤツを実際に使ってみたらパーティーみたいだった。

変質者から逃げてる最中にそんな浮かれたことして

いいのかなと思いつつも身動きを止めるのに最適な

ことを知ったが片付けるのが大変だった。

最早、逃げた方が早いし、殴っちまえばKO出来る

自信の方がずっとある。

「あたしはそんなの使ってるより足使った方が早いわ。」

ほら、同じこと考えてる我が友が居る!!

「でも、危ないから2人とも気をつけてよ。」

彩乃ちゃんが心配そうな顔をした。

「・・・・変質者の方がずっと危ない気がする。」

藍ちゃん、それはどういう意味でしょうか!?

「確かに・・・2人とも無理しないでね。」

彩乃ちゃんは心配しすぎだよ。

そんな毎回変質者を撃退しなきゃならない

展開が振ってくるわけないよ。

「大丈夫よ、任せなさい!」

サユは基本マコ君が一緒だから大丈夫だろう!

このご時世、女の子はただ守られるだけで終わらせちゃ

いけないのだとテレビのタレントが語っていた。

今こそ、ダディとの特訓の成果が!!

「いつになったらこの街は平和になるんだろうね?」

彩乃ちゃんの言葉にふと思い出した。

そういえば、前にあたしがそんなことを呟いた時

みんながいつか絶対に平和にしてやると言っていたな。

あまり気に留めることではなかったにしろ、あれは

目標だったのかもしれん。

「でも、他の地区に比べるとここら一帯は

平和じゃない。」

ガールズは今後の未来や今の日本を斬るのです。

女子高生だからってラブトークだとは限らんのです。

・・・・絶対に、気を使われてる気がする。

あたしは絶対に参加出来ない恋愛トークを

完全に避けていることに違いないだろう。